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BOXMITH -きぞは工房ブログ-

きぞは工房代表「きぞはる」のブログ

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分解できるボックスに挑戦中

きぞはるです。

現在、分解できるボックスを作りに挑戦してます。
開発名”コアブロックボックス”です。





コンセプトは2点。
コスパと携帯性の向上です。
ちなみに精度を落とさないのは大前提なので説明は割愛しています。


・コスパの向上
割れた板だけ交換できる構造にして、必要な板だけ買い換えればいいようにする。
これを実現するために板同士を繋ぐパーツとして”コアブロック”を設けました。写真2枚目のピンクのパーツがコアブロックです。今は3Dプリンタ製ですが、最終的には金属製にして半永久的に使える想定です。

・携帯性の向上
コアブロックと板の取り外しができて分解した状態で持ち運べる。遠征時など、荷物を詰める際にかさばりがちなシガーボックスをコンパクトにまとめることができるようになります。


とはいっても開発中ですので今回はコンセプトの紹介と現在の状況報告だけです。正直、自分でも頭の中を整理したいから書いてるって感じなので乱文になっていたらスミマセン。。。



荷物詰めする際にどうしてもかさばってしまうシガーボックスをどうにかしたい。分解できればどれだけ楽になるか。誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

かく言う私もずっと考えていて、要点として次の3要素を定めました。

・分解&組立が短時間かつ楽にできるか
1箱にかかる分解&組立時間が2分と考えても5箱あれば練習時間を10分ロスします。なんとか短くかつ楽に組み立てられるようにしたいところ。

・耐久性と値段をみてのコスパ
組立用ギミックが入るので、ギミックの費用分値段は上がる。構造が複雑なぶん耐久性も低下する。

・精度
単純に完成品の精度だけでなく、組立&分解の度に精度が変わる、練習していると組立ギミックが徐々に緩んで精度が落ちることも考慮する必要がある。


この3要素、どれかを優先すると他のどれかが必ず割りを食います。

組み立てやすさを優先するとギミックが複雑になってコスパが悪くなるし、その逆も然りです。精度は板の設計だけでなくギミックの設計からも影響を受けるので、精度を優先するためにギミック作成を丁寧にすると、今度はコスパが悪くなりそうです。

考えるほど深みにハマってしまう3要素のバランス決めをどうするか。これが分解可能なシガーボックスの要点です。


で、ここからがどうにも悩んでいる部分になるわけで。。。


バランス決めの切り口として、分解&組立をしたくなる状況を考えてみました。

泊りがけでジャグリングをしに行く場合(合宿・JJF・WJDなどなど)。これらのイベントでは現地で毎日組み立てる必要はなく、最初と最後だけで済みます。ここらを想定すると利便性が低くても許されるかも。

普段の練習会に行く場合。練習時間に対する分解組立時間の比率が大きくなるので、1箱5秒で分解組立ができる速さがないと面倒だと思います。これを満たす構造はありますが、コスパが悪いです。


次にコスト周りを考えてみます。

組立構造をギミックに頼らず板のねじ止めにすれば、新品を買う必要性が無くなり、板の交換だけで済みます。

ただ、この構造で精度を保つには穴の位置ずれは0.5mmも許されなさそうです。

試験的に数箱分の板を作る場合であれば、板の組み合わせを変えてなんとかなるかもしれませんが。
手作業だと割れた板を1枚だけ買っても穴位置がきっちり合う保証もありません。というかほぼ合わないでしょう。穴が確実に合うように設計に余裕を持たせると精度の低下を招くので、どちらにも振れません。手元に高度な加工ができる機械が必要になりそうです。(CNC加工機とか)

ついでに言うと、板同士の面を接着していないのは耐久的に影響が出そうです。割れた板を交換するコストと板の耐久度によるコスト。どちらが低くなるのか競争といった感じです。


製造側の在庫の問題もあります。

現実にこれが販売されたとして、きぞは工房は”板”の在庫を持つことになるのですが、組み立てていない板の状態のままだと反りが出やすくなってしまいます。反りが出ないように板の温度・湿度管理が必要となるので大掛かりな対応が必要になります。というか、多分ワインセラーを買うことになる。


以上が今、悩んで考えてとしている要素の全てです。

実現するまでには何かと問題が付き物です。遠い未来、これが完成したら”ぷらきぞはこ”が過去のものになるポテンシャルはあると考えているのでなんとかしたい。。。


以上
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